素振り日記

言語化能力を培う素振りのための日記

Osaka Shion Wind Orchestra ユーフォニアム・チューバ四重奏 室内楽リサイタル 言語化能力が低い感想

これをさっき聴いてきた。
例によってしょぼい言語化力で頑張って感想を書く。

shion.jp

せっかくの演奏会の機会を有意義なものとするために、いつもだったら事前に楽曲の背景や過去の名演と呼ばれるものを聴いてから行くのだが今回はさぼってしまった。
いや、正確にはYoutubeで数曲は聴いたのだが、一部の曲目が複数楽曲で構成されていて時間がかかりそうで面倒ということであきらめてしまった。

前置きが長くなったが、要は演奏された楽曲がどれがどれだったのかが(演奏会当日なのに)分からなくなってしまったので浅い感想しか書けない。やるなら演奏の合間に感想をメモ書きする方がいいんだろうなと毎回思うんだけれど。

さて今回、バリチューバのアンサンブルにおいて求めていたのは重厚な音の重なりだったのだと気づいた。ユーフォニウムは「よく響く」という意味の通り、空間を包み込む豊かな響きと、チューバの全身に響き渡る低音が重なった結果、空間が重厚な音で満たされた。俺は音の海にどっぷりと浸かっていた。一音一音のハーモニーが変わるたびに新たな音の風景が広がる。まるで全身を抱擁されるような感覚に俺はすっかり安心してしまって、気づいたらうっすらと泣いていた。

ホールが室内音楽向けで若干小さめだったのもこう感じたのに一役買ったのかもしれない。この体験ができただけでも演奏会に来てよかったと思えた。地方に住んでいたら行きたいなと思いつつ平日であるから泣く泣く諦めていたのかもしれない。この点について、文化資本の多い都会に出てきて良かったという思いを抱いた。

今回のプログラムで一番良かったは”Songs of the British Isles"(Traditional Folk Songs)(編曲:David R.Werden) かな。特に2曲目の"Molly Malone"と3曲目の"Danny Boy"が先に書いた通りゆったりとした曲調の楽曲でユーフォとチューバの響きを十二分に楽しめた。もし機会があるならもう一度聞きたい。

"Toccata and Fugue in D minor"(J.S.Bach/編曲:Dave Taylor)(替え歌で風評被害を被ったアレ)はMCで紹介されていた通りユーフォとチューバでやるの??という曲だったが、その懸念をよそにパイプオルガンと遜色がない厚みがある響きを感じれた。途中、オクターブで高速に音が上下するシーンがあってプロの演奏家すげえなと感服しきった。俺がやったら口が壊れる。

あとはチューバの松本さんの脱力感のあるMCが良かった。笑った。

感想は以上
別件の予定が20時半からあったので途中で泣く泣く退場した。アンケートに今回の演奏会がどれほどに良かったかありったけの思いをしたためた。そこから1号線を東にチャリで爆走してキーボードのレッスンを受ける。今日は音楽をやりまくった日だった。